Look&Check NO.191
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たばこの害を知り、しっかり禁煙しよう「自分には無理だ」とあきらめないで たばこの害を受けるのは、喫煙者本人だけではありません。近くにいる人も、受動喫煙によって多様な被害を受けます。国立がん研究センターの研究(2008年)では、「夫の喫煙で、たばこを吸わない妻の肺腺がんのリスクは約2倍になる」ことがわかっています。また、子どもや胎児(妊婦)は特に深刻なリスクにさらされます。さらに、部屋や家具にしみついた有害成分によって、喫煙時以外にも被害が継続する「サードハンド・スモーク」という問題も見のがせません。周囲の人々のためにも禁煙を気軽に始めて、少しずつ続けていくたばこを卒業するコツ*「まずは今日だけやめてみよう」と、気軽に始める*吸いたくなった時の対処法を、 いくつも用意しておく*うっかり吸ってもがっくりしない*たばこを吸いたくなる環境に注意*周囲の人の協力を得る最初から「もう一生吸わない」と自分を追いつめすぎると、続きにくいものです。「深呼吸」「うがいや歯みがき」「シュガーレスガムをかむ」「熱いお茶を飲む」「ストレッチなどの軽い運動」といった、簡単にできる対策を交替で試してみましょう。「1本吸ってしまったからもう失敗だ」と思わずに、頑張ってきた自分を褒めて、努力を続けましょう。飲み会の席では、最初に「今日は吸わない」と宣言するといいでしょう。ある程度自信がついたら、家族や親しい同僚などに頼んで、日ごろから協力してもらいましょう。成人(配偶者など):心疾患・肺がんなど乳幼児・児童:ぜんそくの発症や悪化・肺の発達の遅れ・乳幼児突然死症候群・耳疾患(中耳炎)など妊婦・胎児:低体重出産・早産など《受動喫煙が引きおこす主な病気や症状》《健康保険で禁煙治療を受けられる条件は》 次のすべてに該当し、ニコチン依存症の治療が必要と医師が認めた場合。それでも、なかなかやめられないなら「禁煙外来」で医師のサポートを受けてみましょう*健康保険で禁煙治療ができる医療機関は、こちらで調べられます。 日本禁煙学会ホームページ http://www.jstc.or.jp①本人がすぐ禁煙したいと思っている②ニコチン依存症診断テストで5点以上③1日の喫煙本数×喫煙年数=200以上 (35歳未満は非該当でもOK)④医師から受けた禁煙治療の説明に同意 たばこをやめたいと思っていてもやめられないのは、「ニコチン依存症」という病気のせいです。ニコチンへの精神的・肉体的な依存があり、禁煙するとイライラするなどの離脱症状が現れます。 どうしても自信のない人は、病院の禁煙外来に相談してみましょう。内服薬を使った治療法が現在の主流。条件に当てはまれば、健康保険も適用されます。みんなのHealthApproach④Look&Check №191 平成30年1月発行 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル 三菱健康保険組合電話03(3211)4786〜9 FAX03(3211)4616 URL:http://www.mitsubishi-kenpo.or.jp当健保組合の個人情報保護に関する方針や取り扱いについては、ホームページに基本方針や利用目的等を掲載しています。

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