Look&Check NO.182
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A 非肥満(52.3%)A1リスクなし 24.2%A2 低リスク 19.6%A3 高リスク 8.5%B1リスクなし 8.2%B2 低リスク 21.4%B3 高リスク 18.1%B 肥満 (47.7%)非肥満(52.3%)肥満 (47.7%)メタボ非該当メタボ(肥満でリスクあり)A2 29%B142%A1 12%A3 17% 三菱健保では、生活習慣病予防の観点から内臓脂肪型肥満の減少を目指したデータヘルス計画を立てています。 内臓脂肪が増えると血糖・血中脂質・血圧を上昇させて、メタボリックシンドローム(メタボ)をおこします。メタボはさまざまな生活習慣病の原因になります。 下図①のとおり、当健保組合の約半数(47.7%)の方は肥満です。検査値から生活習慣病のリスク度合い(リスクなし~高リスク)を分類すると、肥満グループ(B)は非肥満(A)に比べ、リスクがある割合が高くなっています(B2・B3)。この肥満でリスクがある層(B2・B3)がメタボ該当またはメタボ予備群です。 下図②は、経年変化によりメタボ非該当層からメタボへと悪化する経路を調べたものです。 「肥満でリスクなし(B1)」層からの悪化割合が42%と最も高くなっています。肥満になるとリスクを保有しやすくメタボになる確率が高いため、肥満にならないことが重要であることがわかります。 当組合の肥満者の割合は、加齢に伴い上昇しています。リスクが蓄積し生活習慣病を発症する前に、まずは生活習慣を見直して肥満の予防・改善を心がけましょう。三菱健保のデータヘルスメタボ非該当からメタボに悪化する経路として、「肥満でリスクなし」層からの悪化が42%と最も多いことがわかります。肥満の方がリスク保有者が多い肥満にならないことが重要です!<肥満とは> 内臓脂肪面積100㎠以上またはBMI 25以上。内蔵脂肪面積の検査がない場合は腹囲(男)85㎝以上、腹囲(女)90㎝以上<リスクとは> 血圧・脂質・血糖の検査値が、基準値内…「リスクなし」、保健指導基準…「低リスク」、受診勧奨基準…「高リスク」①健康分布(平成25年度)②メタボへの悪化経路(平成23年度→平成25年度)「内臓脂肪型肥満」は、心筋梗塞・脳卒中などの重い病気にかかるリスクを高めます◎肥満は、「運動などで消費したエネルギーよりも、食事などで摂取したエネルギーのほうが多い生活」を続けたために、脂肪細胞が体の各所で肥大している状態です。◆肥満の中でも、おなかの内部(腸などの付近)に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」は、とくに強い悪影響をもたらします。内臓脂肪が肥大高血圧メタボリックシンドローム脂質異常症高血糖心筋梗塞や脳卒中の原因に糖尿病の発症促進内臓脂肪から分泌される物質の作用などで動脈硬化が進行(重要な血管が傷む)血糖値を下げるインスリンの働きも内臓脂肪が阻害さらに悪化(失明・手足の壊死・腎不全などにつながる重大な合併症)《内臓脂肪は、体の中心にいる「しつこい悪玉」です》健診などで同時期に悪い所見を指摘されても、そこから真剣に生活習慣の見直しに取り組んだ人と、深く考えずに放置した人とでは、数年から20年ほどの間に大きな差がつきます。取り返しのつかない状態になってから「あのとき放っておかなければよかった……」と後悔しないために、毎年生活習慣病健診を受けてください。そしてリスクが発見されたら、専門家と相談して改善の努力を始めましょう。◎また、年齢とともに消費エネルギーは減るので、とくに中高年の人は肥満しやすい状態です。若い頃と同じ食生活のままでは危険です。専門家と相談のうえ、年齢に合った食事内容を心がけて、日常の運動習慣を維持しましょう。肥満を放っておくと、何がこわいの?不安な未来予想図KENPOTOPNEWS2

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