Look&Check NO.190
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賢く受診して医療費を効率的に使いましょう 「はしご受診」とは、同一傷病のために、自己判断で複数の医療機関を転々とすることです。同じような検査や治療の繰り返しは体に負担をかけ、薬の副作用が出る危険もあります。また、初診料や検査費用が何度も発生し、家計にもダメージになります。 時間外などに診療を受けるのは、緊急のとき以外はなるべく避けましょう。診療時間内でも、22時から翌朝6時までは、深夜料金が加算されます。コンビニを訪れるような感覚で、夜間・休日の救急外来を受診する「コンビニ受診」は、医療費がかさむうえに救急医療の妨げになる場合があります。開いているからといって、気軽にいつでも受診はしないようにしましょう。 通いやすい診療所などを、わが家の「かかりつけ医」に決めれば、日常の健康管理に役立ちます。顔なじみの医師だと、家族の体質や病歴・薬歴などを知っておいてくれるので、より正確な診断・適切な治療が期待できます。高度な検査や治療が必要と医師が判断した場合は、専門病院に紹介状を書いてもらえるので安心です。 ご自身やご家族の健康を守るために、そして病気になったらなるべく早めに治すために、意識しておきたいことがあります。●「家庭の健康アドバイザー」、かかりつけ医をもちましょう●「はしご受診」は、体にも家計にもダメージが●緊急時以外は、できるだけ時間内診療を 診療所は、日常的な病気やけがを治療することが基本的な役目です。加えて、治療の難しい病気の徴候を見つけて専門医を紹介する、「振り分け役」も担っています。 大きな病院は、重い傷病や特殊な傷病の患者さんに対して、高度な検査や治療を実施するのが役目です。この役割分担を明確にするために、ベッド数200床以上の大病院・専門病院などに紹介状なしで受診すると、特別の料金が加算される制度があります。《診療所と大病院では、役割に違いがあります》*1人~数名の医師が診察してくれる*自宅や勤務先の近くに開業している*患者の話をよく聴き、説明もわかりやすい*必要に応じて適切な専門医を紹介してくれる◎緊急性のない軽い症状なら ようすを見てもよさそうなら、安静にしつつ診療時間を待って受診しましょう。◎なんとか自力で動ける程度の症状なら タクシーを呼ぶなどして、休日夜間診療所へ。◎1人では動けないほどの重症なら 意識がはっきりしない、まひが生じたなどの場合は、ためらわず救急車を呼びましょう。◆子どもが急病! 相談先を知っておく▶かかりつけ医を探すポイント▶休日や夜間に急病になったら 小さいお子さんが休日や夜間に急病等になり、受診をすべきか判断に迷ったら、まずは電話で「小児救急電話相談 ♯8000」にご相談ください。小児科の医師・看護師から、子どもの症状に応じた適切な対処法や緊急性などのアドバイスが受けられます。地域によって対応時間等が異なりますので、詳しくは厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html)をご確認ください。 また、東京都・大阪府・奈良県・福岡県等では、大人も含めた急病の際に救急車を呼ぶ必要があるか相談できる電話サービスがあります(共通番号 ♯7119)。対象地域は拡大中ですので、詳しくは消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/kyukyu_anshin.html)をご確認ください。特集2
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