Look&Check NO.193
7/7
日ごろのケアとチェックで健康な歯を「大人の虫歯」と歯周病に気を付けて! 虫歯(正式には齲う歯し)といえば、主に子どもたちがかかるものというイメージが強いですが、近年は大人がかかる虫歯が注目されています。大人の虫歯には、よくみられる特徴がいくつかあります。 以前歯科医できちんと治療したはずの歯が、いつの間にか再び虫歯になっているケースです。治療後にかぶせたもの(クラウン)や詰めたもの(インレー)などは、年月とともに緩んだり、外れたり、穴が開くことがあります。そのすき間に歯垢(プラーク)がたまって、再び虫歯になるのです。 年齢とともに歯肉が本来の位置よりも下がってしまい、歯の根元が露出してくることがよくあります。歯の根元は表面のエナメル質が薄く、少し歯垢がたまっただけでも虫歯におかされやすいのです。 再発虫歯はいったん治療した歯ですから神経を取り除いている確率が高く、また、根元虫歯は中高年が中心なので加齢のために神経を含む歯し髄ずいが細くなっている場合があります。そのため、40歳代以上では虫歯の痛みが弱いので、自覚していない人が多く、治療が遅れがちになります。*歯は1本ずつていねいにみがきましょう。順番を決めておくと、みがき残しが防げます。*歯ブラシのほか、1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシも使い、歯の隙間などを掃除しましょう。「大人の虫歯」が増えています*治したはずがまた虫歯に再発虫歯(二次齲う蝕しょく)基本は歯みがき*歯肉が下がってきた人は要注意根元虫歯(根面齲蝕)*大人の虫歯は痛みが弱い気づかずに放置されやすい 虫歯と歯周病は歯を失う二大原因です。予虫歯も歯周病も、しっかり予防を*強くこするとかえって歯を傷つけることがあります。力が入りすぎる人は、ペンを持つようにブラシを握り、軽い力で小刻みに動かしましょう。*歯と歯の間の歯垢を除去するのに適しています(主に虫歯予防)。*40㎝くらいにカットして、両手の中指に巻きつけて使います。*歯と歯肉の間の歯垢を除去するのに適しています(主に歯周病予防)。*歯と歯の間に隙間のある方にも有効です(自分の歯の隙間にあったものを選びましょう)。《歯ブラシの使い方》《デンタルフロスの使い方》《歯間ブラシの使い方》必要に応じて早めに歯科医を受診 歯肉が下がってきた(歯が長くなった気がする)、治療済みの歯に違和感がある、などの異常があったら、早めに歯科医を受診しましょう。初期のうちに治療を始めれば、治療期間も短いですし費用も安くすみます。 歯肉が下がった場合には、根元虫歯の予防としてフッ素塗布も検討してみましょう。防法の多くは共通しています。みんなのHealthApproach⑥Look&Check №193 平成30年8月発行 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル 三菱健康保険組合電話03(3211)4786〜9 FAX03(3211)4616 URL:http://www.mitsubishi-kenpo.or.jp当健保組合の個人情報保護に関する方針や取り扱いについては、ホームページに基本方針や利用目的等を掲載しています。
元のページ
../index.html#7