Look&Check NO.194
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れ「前期高齢者納付金」、「後期高齢者支援金」として国に多額の納付金・支援金を拠出しています。 ちなみに当健保組合では、保険料収入の約44%を拠出しています(平成29年度決算)。 収支を安定させるためには収入を増やすか、支出を削減するしかありません。収入を増やすには保険料率を上げることになりますが、社会保険料の負担が増大するなか、なるべく料率の引き上げを避けるには、支出を削減せざるを得ません。納付金や支援金は国の定めた計算式により課せられますので、一健保組合の努力で削減するのは難しいのが現実です。しかしみなさんの医療費を中心とする保険給付費は、1人ひとりの取り組みにより削減できる可能性があります。 当健保組合は財政の安定に今後も留意しつつ、みなさんの健康を守り保険料を大切に使うために事業の見直しや検討を行い、より効果的・効率的に業務を遂行してまいります。みなさんもご家族ともども健康を守り、医療費を節約することを通じて、当健保組合の運営にご協力いただければ幸いです。①ジェネリック医薬品に積極的に切り替えましょう ジェネリック医薬品は、先発医薬品(新薬)の特許期間が切れたあとに、別会社が厚生労働省の認可を受け、製造・販売するものです。開発費用が安くすむので、大幅に薬代を削減できます。もちろん効き目は新薬と同レベルですし、認可を受けているので安全性も確認されています。②はしご受診・コンビニ受診をやめましょう「はしご受診」…同じ病気で、複数の医療機関を渡り歩くと、同じ検査を何度も受けることで医療費がかさみますし、薬の重複投与による薬代の無駄や、副作用などの危険性を伴います。「コンビニ受診」…時間外や深夜、早朝、休日に受診すると、割増料金(初診の場合、診察料に時間外で850円、休日で2,500円、深夜で4,800円の加算がされます)がかかるばかりでなく、救急医療の妨げにもなります。緊急の場合以外は時間内受診を心がけましょう。③健康管理・健康づくりに取り組みましょう 当健保組合では、疾病の一次予防として健診や保健指導を行っています。日頃の生活習慣の改善や健康づくりにお役立てください。④柔道整復師(整骨院・接骨院)には正しくかかってください 整骨院や接骨院では多くの場合「保険診療取扱い」等と表示されていますが、実際は保険が使える範囲は限られています。◎保険証が使えるのは以下の場合だけ*外傷性の骨折、脱臼(応急処置以外は、あらかじめ医師の同意を得ることが必要)*外傷性の捻挫、打撲、挫傷 一番大きな要因は、平成20年度から始まった現在の高齢者医療制度です。 この制度は、65歳以上75歳未満の方を対象とした前期高齢者医療と、75歳以上の方を対象とした独立の医療制度である後期高齢者医療制度に区分され、当健保組合を含む健保組合からはそれぞ 各健保組合では、健保連を通じて政府に働きかけ、「高齢者医療費負担の構造改革」「実効ある医療費適正化対策」などをたえず求めているところです。しかし、抜本的な制度改革には、まだ時間がかかります。そのため、まずは私たちが日常できることを行っていく必要があります。始まっています。して健保組合単位のレポートを作成し、各健保組合などに通知されます。健保組合はそのレポート内容について母体企業と情報を共有して、同じ問題意識をもってより効果的な健康づくり事業などにつなげてゆくことになります。 その後、2020年度を目途に、企業単位のレポート作成も進められます。 健康スコアリングレポートの対象となるのは、以下のような項目です。*特定健診・特定保健指導の実施率*肥満・高血圧等のリスク保有者率*喫煙・食事・運動等の生活習慣の適正度*医療費の動向 なお、このレポートは、健保組合単位・企業単位での傾向を把握して事業検討に使われるものですので、個人を特定して開示したり連絡したりすることはありません。◎近年、健保組合の財政が悪化した要因は?◎これからの具体的対応は?《医療費節減のために 日頃からできること》▶個人情報は決して開示されません3

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